リンヴォック®による治療期間中に特に注意すべき副作用とその症状をご紹介します。
これらの症状に気づいたら服用をやめ、すぐに医師に相談してください。
帯状疱疹は、もともと体の中にひそんでいた水ぼうそうの原因でもあるウイルスが起こす皮膚疾患です。
主な症状は、痛みを伴う赤い発疹(ぶつぶつ)や水ぶくれです。
でやすい部位は体幹(胸・腹部・背中)や腕、顔で、通常、体の左右どちらか片側にあらわれます。
治療の開始が遅れると、後遺症として痛みやしびれ、発疹のあとが残ることがあるので、
早めの治療が必要です。また、特に顔の症状には注意してください。
下記のような症状に気づいたら、できるだけ早く医師の診察を受けてください。
リンヴォック®の服用中は免疫のはたらきが低下し、感染症(肺炎などを含む)にかかりやすくなる可能性があります。
感染症を防ぐために、日ごろから手洗いやうがいなどを心がけましょう。
風邪のような症状であっても、急に悪化することがあるため、
症状に気づいたらすぐに医師または薬剤師に相談してください。
下記の症状がみられた場合には、速やかに医師にご相談ください。
消化管穿孔は、何らかの原因により消化管に穴があいた状態です。
腸管憩室(ちょうかんけいしつ)、憩室炎を指摘されたことがある場合は、
消化管穿孔になりやすいと考えられているため、必ず医師に伝えてください。
下記の症状がみられることがあります。稀ではありますが、
B型肝炎ウイルスの再活性化(過去に感染したウイルスが体内で再び増えること)も報告されています。
間質性肺炎は、肺の中で吸気から酸素が取り込まれる肺胞の壁に炎症が起きた状態です。
好中球・リンパ球・ヘモグロビンなどの検査値に異常がみられることがあります。
下記の症状がみられることがあります。
下記の症状がみられた場合には、速やかに医師にご相談ください。
リンヴォック®服用との関係は明らかではありませんが、
臨床試験において悪性腫瘍がみられた患者さんが報告されています。
脂質の一種であるコレステロール(総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロールなど)の上昇により、
心筋梗塞などのリスクとなる場合があります。
定期的な検査を行い、また下記の症状がみられた場合には、医師にご相談ください。
横紋筋融解症・ミオパチーは、筋肉に障害がみられる状態で、
クレアチンホスホキナーゼ(CPK)が増加することがあります。
下記の症状がみられることがあります。
注)リンヴォック®の適応症は「既存治療で効果不十分な強直性脊椎炎」、「既存治療で効果不十分なX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎」です。