リンヴォック®を服用される
巨細胞性動脈炎の
患者さんへ

イメージ画 祖母と孫が笑顔でウォーキングしている様子

【監修】
順天堂大学医学部 膠原病内科 教授 田村 直人 先生
国立研究開発法人 国立循環器病研究センター 研究所 副所長 血管生理学部 部長/病院 心臓血管内科 特任部長 中岡 良和 先生

巨細胞性動脈炎(きょさいぼうせいどうみゃくえん)は、血管炎と呼ばれる病気のグループに含まれ、頭部などの血管に炎症が起きたり、その結果血管が細くなったりつまったりして症状を起こす病気です。全身の炎症によって起こる症状と、個別の血管の炎症によって起こる症状があります。
この病気の原因ははっきりわかっておらず、完全に克服する方法はまだ見つかっていませんが、症状をコントロールして、QOL(生活の質)をよい状態に保つことが大切です。

リンヴォック®は、体に炎症を引き起こすシグナルを抑え、炎症を治療する「JAK(ジャック)阻害剤」と呼ばれる飲み薬です。
このサイトでは、リンヴォック®の治療をはじめるにあたって、知っておいていただきたいことをまとめました。お読みになって、治療を進めるうえで不明な点があれば、医師、看護師、薬剤師に相談しましょう。
患者さんご自身が病気や治療についての知識を身につけ、医師と治療目標を共有し、前向きな気持ちでリンヴォック®による治療を進めていきましょう。

注)リンヴォック®の適応症は「既存治療で効果不十分な巨細胞性動脈炎」です。