クローン病について
クローン病とはどんな病気?
主な症状
- 1日に何度も腹痛がある
- 1日に何度もトイレに行く
- 何日も下痢が続いている
- 体重が減少する
- 38℃以上の発熱がある
- お尻に痛みや違和感がある
- 急な便意(便意切迫感)がある
- 便に血が混じる(血便)
- 夜間にトイレに行きたくなり、寝付けない
- 体がだるい
- 気分の落込み
など
クローン病が原因でおこる可能性のある合併症
お尻の痛みや違和感(肛門病変)
クローン病ではお尻(肛門)に炎症が慢性的に続き、痛みや違和感を感じることが多いといわれています。お尻や、そのまわりに少しでも痛みや違和感がある場合、不安なことがある場合は医師に相談することが重要です。
腸管でおこる症状(腸管合併症)
腸管の粘膜の炎症が長く続いたり、繰り返されたりすると、腸管にさまざまな 変形があらわれることがあります。
体の外側からは変化に気づけないことがあるため、定期的に検査を受けて腸管の状態を確認することが大切です。
体のさまざまな部位でおこる症状(腸管外合併症)
下記のような症状があらわれることがあります。
- 関節の症状:関節痛、脊椎関節炎
- 皮膚の症状:結節性紅斑、壊疽性膿皮症
- 目の症状:上強膜炎、強膜炎、ぶどう膜
- その他の症状: 膵炎、原発性硬化性胆管炎、大動脈炎症候群、血栓塞栓症 、腎炎、尿管結石
など
病気の経過
クローン病は寛解と再燃をくり返す病気です
クローン病は、症状が落ち着いている時期(寛解)と、再燃して症状がみられる時期(活動期)をくり返し、徐々に進行する病気です。
活動期では、つらい症状や炎症をおさえるための治療をおこない、症状が落ち着いたあとは寛解を⻑く維持できるように治療を続けます。
粘膜の炎症をおさえる重要性
症状がなくても腸管などの消化管の障害が進行し、病気が進行する可能性があります
クローン病は症状が落ち着いているときであっても、消化管の粘膜に炎症や潰瘍(粘膜が欠損すること)が起きていることがあります。症状がひどくなくても腸管の障害が進行し、腸管の幅がせまくなってしまう「腸管狭窄」や、消化管に穴があいてしまう「穿孔」などがあらわれることがあります。炎症が続くことで消化管へのダメージが積み重なり、手術による治療が必要になることがあります。
消化管粘膜の状態を確認するため、定期的に検査を受け、炎症をおさえるように注意していくことが重要です。
治療の目標について
消化管粘膜の炎症をおさえることが重要です
クローン病の治療では、早期に症状をおさえることだけでなく、⻑期⽬標として消化管の粘膜の炎症をおさえることが重要だと考えられるようになりました。消化管粘膜の炎症を正常に近い状態に保つことで、将来手術を受けるリスクを減らす可能性があるといわれています1)。
治療の⽬標として寛解を⻑く維持することを⽬指す⼀⽅で、それを達成した際にどのような⽣活を送りたいかについて考えることも重要です。ご自⾝のやりたいことを医師と共有し、⼀緒に⽬標をたてましょう。
1)Frøslie KF, et al.: Gastroenterology. 133, 412-422 (2007).
治療を続ける重要性
治療をやめてしまうと病気が進行してしまう可能性があります
クローン病は症状が落ち着いているときは数ヵ月に⼀度の受診になることが多く、患者さんご自⾝で服⽤による治療を続けなければなりません。薬をやめてしまったり、服⽤を忘れたりすることが続いてしまうと、病気が進行してしまう可能性があります。
ご自⾝のライフスタイルに合わせて治療継続ができる工夫をおこないましょう。
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