リンヴォック®の治療について | 日常生活で注意したいこと
日常生活で注意したいこと
日常生活で注意したほうがよいことは、症状が落ち着いている寛解期と、再燃して症状がみられる活動期で異なる場合があります。過度に制限しなければならないことはありませんので、病状や体調に応じて自分なりの適切な過ごし方や、病気との付き合い方を見つけられるとよいでしょう。
体調管理について
活動期には、十分な睡眠と休養をとり、疲れやストレスをためないように無理のない生活を心がけましょう。寛解期も、なるべく規則正しい生活を心がけ、疲れやストレスをため過ぎないようにできると安心です。自分なりの楽しみや趣味を持つことなどで、ストレスを発散することも大切です。
感染症予防
感染症を予防するために、帰宅後には手洗い・うがいをする、人ごみを避けるなど、基本的な感染症対策をしましょう。
お薬を忘れずに服用する
調子が良いとついお薬の服用を忘れてしまうときはありませんか?
クローン病の寛解を長く維持するために、お薬は医師の指示通り正しく服用しましょう。
適度な運動
適度な運動はストレスを発散するという報告があります。ただし、体に強い負担がかかるような運動は避けましょう。
食事について
活動期や狭窄がある場合は、低食物繊維食、低残渣食が推奨されます。寛解期で、狭窄がない場合は健常人と同程度の食物繊維を摂取することが推奨されています。
迷う場合は、医師や管理栄養士に相談しましょう。
IBDの食事療法における食材の分類
IBD:潰瘍性大腸炎やクローン病に代表される炎症性腸疾患
猿田雅之編. 慈恵医大・猿田式 診療所で見極めるIBD診療.
日本医事新報社. 2023. P187-189
妊娠・授乳について
リンヴォック®は、妊娠の可能性のある方や、妊娠している方は服用できません。リンヴォック®の服用を中止する場合も最後の服用から1月経周期程度は、適切な避妊を実施してください。妊娠を希望される場合には、治療を始める前に医師に相談してください。
母乳を通じて乳児に影響がでるおそれがあるため、リンヴォック®の服用中は授乳をしないようにしてください。
禁煙
喫煙はクローン病の悪化や再燃に関与していることが知られています。
クローン病と診断されたら禁煙に努めることが必要です。
排便時のケア
活動期にはトイレにいく回数が増えてしまいます。排便後に何度もトイレットペーパーで肛門をこすってしまうと、肛門周辺の皮膚が傷ついてしまいます。できるだけ温水洗浄便座のシャワーで洗い流し、水分をふき取るようにしましょう。
トイレマップの活用
外出時に急な便意があった場合でも落ち着いて対処できるように、トイレマップなどを活用してあらかじめトイレの場所を確認しておきましょう。
治療目標と治療効果の確認について
ご自身なりの「治療目標」を考えてみましょう
クローン病の治療では、①症状が落ち着いている状態(寛解)に早く導くこと、②寛解の状態をできるだけ⻑く維持することが⼤切です。リンヴォック®の治療を始めるにあたり「どのような体調を⽬指したいか」「どのようなことができるようになりたいか」など、ご自⾝の治療⽬標について、医師と相談しながら考えてみましょう。
医師と一緒に「治療計画」を立てることも大切です
治療を進める上では、治療の効果がどのぐらいあらわれているか、検査をして確認することも⼤切です。また、治療の進め⽅や、治療による症状の改善の仕⽅などは患者さんそれぞれで異なります。
リンヴォック®の治療を進めるにあたり「どのような検査をどのようなタイミングでおこなうのか」「治療効果をどのように確認し、治療をどのように進めていくのか」「どのような治療⽬標を⽬指すのか」などの「治療計画」について、医師と相談しておくことも⼤切です。
少しでもおかしいなと感じたら
クローン病は寛解と再燃をくり返すといわれています。
少しでもおかしいなと感じることがあれば医療機関に相談し、適切な対処を受けることが大切です。
症状
- 何度もトイレに行くが、便が出ない
- 軟便、下痢になってきた
- ときどき腹痛がある
- 体重が減ってきた
など
おかしいなと感じることがある場合は医療機関に相談しましょう
ご自身の普段受診している医療機関について、
いつでも確認できるようにメモしておきましょう。
メモする内容
病院・クリニック、薬局の
- 名称
- 電話番号
- 住所
- 担当医・かかりつけ薬剤師
体調だけではなく、普段の生活でもおかしいなと感じることや、悩みがあれば、医療機関に相談しましょう。
普段の生活でこのような場面はありませんか?
- 仕事や学校での生活に悩みがある
- 通勤や通学に悩みがある
- 出産や育児に関して悩みがある
- 対人関係に関して悩みがある
- 食事に関して悩みがある
- 家事への意欲がなくなってきた
- 趣味への意欲がなくなってきた
- 外出や旅行への意欲がなくなってきた
- 通院が負担になっている
- 夜眠れないことがある
再燃の原因はよくわかっていない
クローン病が再燃する原因は、正確にわかっているわけではありません。
ストレスや睡眠不足、過労、感染症などがきっかけになると報告されていますが、原因について考えすぎるのではなく、少しでも異変があれば医療機関に相談し、適切な対処を受けることが大切です。

