はじめに
東京慈恵会医科大学 内科学講座
消化器・肝臓内科 主任教授 猿田 雅之 先生
潰瘍性大腸炎は、慢性的に大腸に炎症をきたす病気です。この病気には、症状がよくなったり(寛解)、悪くなったり(再燃)をくり返すという特徴があるため、症状が落ちついているときでも、再燃を防いで寛解を維持するための治療を続けることが大切です。
近年はさまざまな働きをもつ治療薬が登場しており、適切に治療をすることで、症状が落ち着いた状態を保つことが可能になってきています。経過が良好な状態をできるだけ長く維持し、安定した日常生活を送るためにも、医師の指示を守って治療を継続することが重要です。
リンヴォック®は、毎日1回服用する潰瘍性大腸炎の治療薬です。寛解を導入するための治療として服用するときと、再燃を防いで寛解を維持するための治療として服用するときで異なる用量の錠剤を服用します。
このサイトでは、リンヴォック®️による治療を始めるにあたり、患者さんに知っておいていただきたいことをまとめました。心配なことや疑問に思うことがありましたら、医師や看護師、薬剤師などにご相談ください。
注)リンヴォック®の効能又は効果(抜粋)は「中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入及び維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)」です。